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はじめに
どうも。お米です。
前々からおかしいと思っている、名古屋出入国在留管理局で収容中に亡くなったスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんについての話。
本当に酷い話な上に、その後の展開も遺族をバカにしたような行動を見せる名古屋出入国在留管理局。
もう亡くなってしまった人の命は戻りません。
そんな中、名古屋ではなく大阪出入国在留管理局で起きたことについての記事がありましたので、それを読んだ上で思ったことを書きます。
「14時間手錠かけられ放置」

Klaus HausmannによるPixabay からの画像
毎日新聞さんの記事です。
2017年に不法在留だとして大阪出入国在留管理局に収容されていた際、職員から暴行を受けた上、後ろでに手錠をかけられ長時間放置されたとして、ペルー人男性が国に対して損害賠償を求めている裁判で、国が証拠として提出した監視カメラの映像が公開されました。
「後ろ手に手錠をかけられ14時間放置」。すごい話です。普通に考えて、とても人道的とは思えないものです。
『開示された映像は計21本。フジイさんが複数の職員に抱えられながら連行される様子や、手錠をかけられたまま保護室内で横たわる姿などが記録されていた。深夜に寝ているところを職員らが起こし、抵抗するフジイさんを取り押さえる場面もあった。』
短いですが、記事内にある動画に監視カメラの映像があります。
なかなか破壊力のある映像です。
国は『「一連の対応は男性の激しい抵抗をやめさせるためで必要最小限だった」と反論している』そうですが、どう考えても心を折りにきている。
ウィシュマさんの映像はどうなるのか

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では、名古屋出入国在留管理局で収容中に亡くなった(殺されたに近い)スリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんの監視カメラ映像はどうなるのか。
ウィシュマさんの遺族には、入管側が編集した映像が公開され、それを観た遺族は終始泣き続け、直後にショックで吐いてしまったそうです。
(入管側が遺族側の弁護士も同席させず、遺族側の通訳も同席させなかったのは大事なポイントです。入管側に人を死なせたという気持ちがない、つまり反省していないということでしょう。)
もちろんこちらは裁判ではなく、遺族の求めに入管側が応じたことでの遺族のみへの公開です。裁判になったら遺族は監視カメラの映像提出を求めるでしょうし出すことになるんでしょうが、ここまで隠す映像はどんだけ酷い映像なのかと思ってしまいます。
ちなみに上川陽子法務大臣は監視カメラの映像を確認して、非開示と決定したそうです。非開示とした理由、ひとつしか思いつきません。あまりに酷い映像だからじゃないでしょうか。
外国人の人権を尊重しましょう

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「外国人の人権を尊重しましょう」
これは、法務省のホームページにのっている文章です。
法務省は、『外国人に対する偏見や差別をなくしていくため,文化等の多様性を認め,外国人の生活習慣等を理解・尊重するとともに,お互いの人権に配慮した行動をとるようにしましょう』と、国民に向けてメッセージしています。
今回の大阪入管の話、そして名古屋入管の話を考えると、何かの冗談なのか?という気持ちになります。それとも、「国民は尊重するように。でも国は違います」ということなのか。
恐らく入管側の論理は「悪いことした外国人を除く」という括弧付きなんでしょう。
まとめ

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日本は外国人に対して厳しい国に思えて仕方ありません。
見送りになった入管法改正案も、外国人の人権を著しく低くする法案でした。
そういう法案を作る国会議員がいて、それを通そうと思う国会議員がある一定数いるということです。
では、何故そういう議員が生まれるのか。
それは、そういう人を選挙で選んでいる、またはそういう人じゃない候補者を選んでいないからです。つまり、こういう酷い行為を止める議員を選ぶことは、非常に大事なことです。
日本人だから、外国人だから、ではなく、しっかりと人と捉えることができる人を選ぶ。
入管側の職員を私たちが選ぶことは出来ませんが、それを管理することが出来る議員を選ぶことはできます。
このブログを書いて、選挙が大事であることを、改めて思い知ることが出来ました。
ということで。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
では。
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