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どうも。四面楚歌とはこのこと?お米です。
政府分科会の尾身茂会長の発言の余波が表れています。
そして、尾身会長は、五輪強行派からも中止派からも叩かれるという事態に。
なんか、気の毒になってきました。
分科会の働きが機能しきれているかしきれていないかは別にして、意志決定機関に進言出来る、もし聞いてもらえなかったらマスメディアを通じて世論を動かすことが出来る立場にいるのは否定のしようがない部分なので、気の毒なんて気持ちになる必要がない、とも言えますが。
ただ、この前に皮肉たっぷりに書いてしまった私。
ここまでの流れを順に追って書くことで、尾身氏を若干擁護しようと思います。
元々あった専門家会議を無くして作った分科会

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最初は専門家会議というのがあってそこが国民に向けてアナウンスしていたが、政府方針との乖離がはじまり、それを政府の動きに同調出来るようにある種「骨抜き」にする形で分科会が作られた、と記憶しています。
Wikipediaで確認すると、専門家会議は座長(トップ)が国立感染症研究所所長等、文字通り専門家の集まり。二番手に副座長に尾身茂氏がいます。
それに比べて分科会のメンバーは、専門家会議のトップだった国立感染症研究所所長が分科会長代理となり、トップが尾身茂氏に。専門家会議とは立場が入れ替わった形です。感染症には関係が少ないと思われる経済の専門家や読売新聞の常務が入っていて、なぜ?となります。
まぁ、この後に「Go to ○○」が始まることと関係していた、と考えるのが自然かと。
専門家会議のWikipediaはこちら。
分科会のWikipediaはこちら。
叩かれるきっかけとその後の反応

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先日私が記事中で紹介した「こういう状況の中でいったい何のためにやるのか目的が明らかになっていない」。そして「開催すれば国内の感染、医療の状況に必ず影響を起こす」という警鐘。
これによって、五輪を開催したい人達が反発しました。
「言葉が過ぎる」
ある自民党幹部の言葉が載っています。
「(尾身氏は)言葉が過ぎる。それを言える立場ではない」
誰?という感じですが、じゃあ「それを言える立場」とは誰なのでしょうか?
そもそも専門家の意見が自分の意見と違うからといって、そちらこそ「それを言える立場」の人間なのか?と疑問に思ってしまいます。
この言葉に説得力を持たせるには、この発言をした人が誰なのかが非常に重要。
「言葉が過ぎる」という発言に説得力を持たせるため、是非名乗り出てもらいたいです。
「自主研究の発表」
「自主的な研究の成果の発表ということだと思う。そういう形で受け止めさせていただく」
田村厚生労働大臣の発言と、誰が言ったかが明確なやつです。
専門家の意見を聞く気がないとは。。。
ご自身が専門家にでもなったつもりなんでしょうか。
行きたい道が本当に合っているか、その確認の為に立ち上げたのが分科会、じゃないの?
「全く別の地平から見てきた言葉を言っても、、、」
こちらは丸川五輪担当大臣の発言。
「我々はスポーツの持つ力を信じてやってきた。全く別の地平から見てきた言葉を言っても、なかなか通じにくいのは実感するが」
「スポーツの持つ力」で新型コロナウイルスは無くなるんでしょうか。
それとも菅首相の言う「勇気と希望」で無くなるんでしょうか。
やはりこの病気を「気持ちの問題」だとでも思っているんしょうね。
あと、「別の地平」の意見だからこそ重要なんじゃないか?
前にいくら進みたくても、「その先崖ですよ」という道に詳しい人の意見を聞けば立ち止まるのが自然なこと。
気持ちさえあれば飛べるのか?
自身の考えと違うから激怒

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「『黙らせろ。専門家の立場を踏み越え勘違いしている。首相にでもなったつもりなんじゃないか』などと怒りを爆発させています。尾身会長を菅首相が最近、ひどく疎んじているのは間違いありません。もともと御用学者として側に置いていた尾身会長が謀反を起こし、自分の敵になったという意識が日に日に強くなっています」
菅首相の気持ちとして政府関係者が語ったそうです。
スゴイこと書いてありますね。
「専門家の立場を踏み越え勘違いしている」とは?
「もともと御用学者として側に置いていた尾身会長が謀反を起こし」あ、やっぱり?
「菅首相が絶対に東京五輪開催と舵を切っている時、尾身先生は何を言うんだ。何のための分科会なんだ」
「首相の頭の中には、東京五輪を大成功させて、自民党総裁選でも勝って続投を決める。その勢いで衆院解散して、勝利というイメージであふれている。そこに誰も口をはさむことができません。」
この記事に書かれていること、マジでヤバいですね。
「そうなんじゃないか?」という私の考えが、「あながち間違いじゃない」と思わせる言葉ばかり。
これに国民が巻き込まれているし、なんなら感染者が生み出されようとしているとは。
恐ろしい事態です。
まとめ
先ほどの記事で、
「尾身会長は元々、医師や感染症の研究者としての評価が高いというより、むしろWHOなどで権力ゲームを渡り歩いてきた人です。」
というのがありました。
「権力ゲーム」という表現で書かれているのは、菅首相に近い存在、または支持している人の意見だから、尾身会長に悪いイメージを持たせようとした発言だと思いますが、尾身さんって実は最初から「言うことを聞きつつ中にとどまり、大きく方向を逸脱しないようにコントロールしようと努力してきた人」なのではないかと思っています。
もちろんそれが出来ていたのかといえばそうではないので、結果だけ見れば良くないんですが。
ただ、菅首相の怒りを買ってしまったんだとすれば、誰かが守らないとこのまま無き存在にされてしまうかもしれません。
それは避けたい。
全く専門知識の無い思いつきの提言に溢れて、結果大変なことになるのは国民です。
(陰性証明書とか聞くと、今もそうかもしれませんが)
これからも発言を注視したいと思います。
ということで。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
では。
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