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どうも。お米です。
2022年3月3日に、岸田文雄内閣総理大臣が記者会見をしました。
今回記者会見が開かれたのは、まん延防止等重点措置の解除と延長についてですが、多くの方がご存じのように、今はロシアがウクラナへの軍事侵略を行っている最中であり、そして新型コロナウイルスの流行も未だにおさまっていない状況。かなり混沌とした時期です。
この会見で話されたことは、岸田首相が何を目指しているかがわかる内容のはずです。
これを読んだ上でコメントしていきます。
岸田首相記者会見

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首相官邸HPにて今回の記者会見を全文文字起こし、そして動画で観ることもできます。
気になる部分を抜き出してみます。
ロシアが核兵器使用を匂わせる

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『ロシアの核抑止力部隊が警戒態勢を引き上げたことは言語道断です。唯一の戦争被爆国であり、また、被爆地広島出身の総理大臣として、核兵器による威嚇も、ましてや、使用も、万が一にも許されるものではないことを、首脳外交や、国際会議の場で、強く訴えているところです。』
今回のロシアによるウクライナへの軍事侵略で、ロシアは核兵器の使用をちらつかせる”脅し”をしかけているようです。原子炉を攻撃、制圧して、さらには原子力研究施設を攻撃したというニュースも入ってきています。
こういった核兵器使用をちらつかせる脅しも、ましてや使用にも反対し、断固とした態度を見せた岸田首相。第二次世界大戦中にアメリカに核兵器を使用された広島出身の総理として、非常に立派だと思います。
身内に「核共有」などということを言っている人がいるようなので、そういう人達にもその姿勢を貫いて欲しいものです。
難民ではなく避難民

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『ウクライナの人々との連帯を更に示すべく、ウクライナからポーランドなど第三国に避難された方々の我が国への受入れも進めてまいります。』
戦争から逃れた一般市民の多くが第三国へと避難していて、その方々に手を差し伸べるということです。
ついに日本も難民の受け入れをするのか?と思いましたが、日本は外国人に非常に厳しい国です。そう簡単な話ではなかったです。
TBS NEWSさんの記事です。3月2日以降、ウクライナから日本に8人の方を受け入れたそうです。
大事なのは、「難民」ではなく「避難民」としているところ。自民党内でこういった言葉を作ったようです。
Photo by Jamie Haughton on Unsplash「難民」の場合、日本への定住も視野に入れた受け入れとなりますが、「避難民」というのは、自国へ帰る前提の一時的な受け入れ、なんだそうです。
最初この論理を聞いた時は「え?」となりましたが、日本に定住させたくない人が権力側にいるということです。
「避難民」と検索した時に、多くのニュースサイトが「避難民」という言葉を使っていてゾッとしています。権力者が自分たちの都合で勝手に作った言葉にみんな従っている感じ。しかもそれを監視する立場のメディアが。非常に気持ち悪いです。

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一方で日本の入管問題から鑑みれば、ウクライナの人だから在留が認められるというのは、今まで難民申請しても却下され続けている入管収容者と扱いが異なるわけで、法の下の平等とは?という疑問が出るでしょうし、私も疑問に思います。
ロシアの銀行をSWIFTから排除

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『欧米と共にロシアを国際金融システムや世界経済から隔離するため、ロシア中央銀行との取引を制限する措置に加え、本日、SWIFT(国際銀行間通信協会)からロシアの7つの銀行を排除するために必要な国内措置を採りました。』
SWIFTというのは、「Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunicationの略称で、日本語ではスイフトまたは国際銀行間通信協会などと呼ばれる。 国際銀行間の送金や決済に利用される安全なネットワーク等を提供する非営利法人」のこと。
要は、国ごとに違った貨幣でもスムーズに取引ができるようにする仕組みのこと。ビジネスツールですね。これの仕組みからロシアが排除されたということです。これにより、ロシアは他国との取引が難しくなります。

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SWIFTからの排除はロシアのみならず、ロシアと取引があった他国にも影響が出ることになり、世界的な不況を招く恐れがあり、最悪ロシア経済が破綻すれば世界恐慌となると。そうなれば、世界が大混乱に陥ります。
ロシアへの制裁としては、こういった経済を揺らしていくことしか方法がないとも言えます。アメリカあたりが軍を出したら第3次世界大戦の始まりとなってしまいますし。
あと、株を買っている人にとって株の乱高下は「絶好の買い場」らしいですが、私は初心者でよくわからないので、今まで通り淡々と積み立てていきます。本当の危機はもうちょい先でしょうけど。
原油価格の高騰

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『今回の事態を受けて原油価格が高騰を続けています。』『当面の間の緊急避難的措置として、燃油価格の激変を緩和するために行っている支援を大幅に拡充・強化いたします。』
この緊急避難的措置、石油元売り会社へのバラマキでは?というのは過去にも書きましたが、この度上限5円だった支援を25円に引け上げることを決定したようです。偶然でしょうか。トリガー条項解除で下げられる金額と一緒です。
トリガー条項とは、ガソリン価格が定められた水準(リッター160円)を超えたら、税収25.1円分価格が下がる仕組み。これは今仕組みとしてはありますが、引き金を引かれたことはありません。凍結しています。
凍結している理由は「税収が下がるから」らしいですが、その代わりとして税金をバラ撒くというのはどう考えても矛盾しているし、バラ撒かれるのが業者。そこから滴り落ちるものを得られるのが国民。トリクルダウンだとでも言うのか?

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一応この会見ではトリガー条項凍結解除を否定はしていません。『国民生活や企業活動への悪影響を最小限に抑えることができるよう、何が実効的で有効な措置かという観点から、あらゆる選択肢を排除することなく』と言っていますので。
バラ撒いて十分潤ったら解除、なのかもしれません。参議院選挙まで引っ張る可能性もあります。なんにせよ本当に国民のことを考えているようには思えません。
まん延防止等重点措置延長

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『18都道府県においては、連休最終日の21日まで約2週間、まん延防止等重点措置を延長いたします。』
3月6日に期限を迎えるまん延防止等重点措置。13県は解除されますが、残りの18都道府県は延長されます。
まん延防止等重点措置にどれほどの効果があるか怪しい状態の中、延長して一体どうなるのかはわかりません。単純に考えれば、国民全員が感染すればその後落ち着くのは当然なので、ほうっておいても落ち着くことは確実ですからね。その間に亡くなる方は大量に出ますが。
3回目のワクチン接種

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『ワクチン接種については、自治体、自衛隊、医療関係者を始めとする皆様の御協力によって、2月中旬に100万回の接種を実現し、接種ペースが上がってきました。既に、6000万人以上の方々に接種券をお送りし、市町村や職場で接種を受け付けています。引き続き一日も早く希望する方にできるだけ多く接種を受けていただけるよう、全力を尽くしていきます。』
6000万人分接種券配って今は100万回接種実現。これが多いのかどうかはわかりません。
重症化は防げるとのことですが、感染を防ぐ効果はない。さらに打つ必要があるのかはイマイチわかっていません。
私にも接種券届きました。既に2回接種済。3回目、今のところ打つ気はありません。
まとめ

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『国の内外で、世界を、日本を、経済を、そして私たちの暮らしを大きく変える歴史的な出来事が続いています』と岸田首相も会見の最後で言っているように、新型コロナウイルスも、今回のロシアによるウクライナへの軍事侵略も、必ず教科書に載るような歴史的な出来事です。
目を背けて生きることも、今の日本で生活していれば可能ですが、せっかくこんな時代に生きているなら、しっかり見据えて考えていくのがいいのではないかと思っております。
ということで、今回は岸田首相の記者会見冒頭部分についてコメントしてみました。
お読みいただいた方、ありがとうございます。
ではまた。
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