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はじめに
どうも。お米です。
私はテレビはそこそこ観ます。ほぼリアルタイムで観るもののほうが少ないんですが、私よりも子供が良く観ます。特にバラエティー番組は本当に良く観てます。
子供が観ているものを一緒に観ることもありますが、「面白いなぁ」と思うこともあり、「これはちょっと…」と思うこともあります。
そんな中、気になる記事を見つけましたので、それについて書きます。
バラエティー番組をBPOが審議

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NHKさんの記事です。
『出演者が痛がる様子を笑いの対象にするようなバラエティー番組の演出について、BPO=放送倫理・番組向上機構は、青少年に与える影響の重大性を考慮して審議することを決めました。』
私もバラエティを観ていて、面白いというより可哀想という感情が浮かぶようになって、それもあり、あまりバラエティを観なくなってきた、という部分もあるのかもしれないなぁと思いました。
視聴者から『「不快に思う」とか「いじめを助長する」といった意見が継続的に寄せられている』ということで、BPOのこういう動きが生まれたということなんでしょう。
笑ってはいけないシリーズが今年から休止
日刊スポーツさんの記事です。
BPOの動きと無関係とは言い難いのかなと思い、取り上げてみます。
『大みそか恒例の日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!絶対に笑ってはいけないシリーズ」が今年は休止されることが20日、分かった。今年は6時間生放送の新お笑い特番「絶対笑って年越したい!笑う大晦日」(仮)が放送される。』
この番組の紹介として記事では『ダウンタウン、ココリコ、月亭方正が、さまざまな“笑いの刺客”の仕掛けに笑ってしまうと、お尻をたたかれるという構成の名物番組』と紹介しています。
ちなみに私は、あまり観なくてもいいかな、という感じですが、子供は大好きです。
私の個人的な感想

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最初のNHKの記事にあるBPOの『出演者が痛がる様子を笑いの対象にするようなバラエティー番組の演出』の部分は少し気になります。
「痛がる」とは
「痛がる」の部分が「肉体的」なものか、「精神的」なものか。もちろんBPOの監視対象は両方なんでしょうが、この違いは結構大事な気がします。
「肉体的」な場合はわかりやすいですが、「精神的」な場合は、人の心の中のことなのでわかりにくいです。そしてわかりにくいからこそ、そこに本人と他人の差が生まれます。
もっと言えば、「肉体的」な部分で「痛がる」場合も、実はそれを本人が望んでいる、という場合もあります。
ドッキリ系はどうなるんだろうか。
本音と建前
日本のバラエティ番組は、「本音」と「建前」があり、「嫌だ!」や「痛い!」と嫌な顔をしながら大きな声で言いつつ、「本音」は「(バラエティ的には)おいしい」という場面があり、お笑い芸人はそれをむしろ望んでいるという芸風の人がいます。
そもそも、それくらいはいい大人なら、バラエティを観慣れている人ならわかります、よね?
この、本当は嫌じゃないけど嫌な風に見せることで展開を生むような場面も、BPOの審査対象になるんでしょうか。
子供だけで観るかどうか
もちろん、色々なバラエティを観ての私の感想ですが、やりすぎでは?と思う場面があるのも承知していますし、それを観て子供が影響を受けることでいじめに繋がってしまうような場面もあると思います。いい大人ならわかることですが、それを子供が観ることの影響、もっと言えば、それをわかっている大人と一緒に観れない子供が観ることの影響は考えなければいけないのはわかります。
この、わかっている大人と一緒に子供が観るかどうかは重要な部分です。
例えば映画における残酷なシーンも、子供だけで触れるのは良くない。理解している大人と観て、大人が「恐い!」や「痛い!」というリアクションを取ったり、子供と観た後や観ながら話すというのは、子供がそれをどう捉えるか、大人がどう捉えて欲しいか、ある種道徳として教える場にすることができます。
それが出来ず子供だけで触れてしまった場合、その観ている映像にあることをそのまま捉える。
例えば笑ってはいけないシリーズなら、それがプロとして許された場所と、範囲と、そういったことが起こることを了承した大人のおふざけ、と認識出来ずに観てしまい、「おしりを叩くのがおもしろい」「罰を受けた時の苦しい顔がおもしろい」という、番組としてはフック(ひっかけの部分)が歪んだ情報のままインプットされてしまうのが怖いわけです。
BPOに意見した人
文脈がわかった人なら理解できるものが、文脈がわからない人が突然観たら不快な気持ちになる、というのは気持ちとしてはわかりますが、わざわざBPOに意見するまでいくというのは、なかなかハードルが高い気がします。
表面しか見えない人、見ない人、良くも悪くもそういう人は一定数いることは承知しています。そして、そんな人が増えていることもSNSを見る限り多いのは承知しています。そういう人を「感情の劣化した人」と表現することもできます。
問題があるものももちろんありますが、意見を言う人、そしてそれを判断する人が「感情の劣化した人」の場合、もしかしたらお笑いというものから「多様性」が失われ、同じような方向のものだけになってしまうかもしれません。
まとめ

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笑ってはいけないシリーズ、最初のほうはわかりませんが、最近のは叩かれることに主眼が置かれていないと思うので、そもそもおしり叩くの必要か?という感じだと思いますが、それでも休止なんですね。タイキックやビンタは論外ですが。
今回笑ってはいけないシリーズの記事を挙げたので名前出してますが、それ以外のバラエティ番組に私的問題アリなシーンも観ることはあります。
なので、BPOが関わること自体を非と言いたいわけではありません。
ただ、BPOがどの程度権限を振るうのかは気になります。
あと、それによって番組が無くなるってのは良いことなのかどうなのかはあんまよくわかりません。
何にでも言えますが、そもそも私は選択肢が減るのは好きじゃありませんので。
ということで。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
では。
追記
こんな記事見つけましたので追記しておきます。
デイリー新潮さんの記事です。
この記事では、BPOが当初想定していた番組に「笑ってはいけない」は審議対象には入ってないのでは?と語られています。にもかかわらず休止なった理由は、日本テレビの新社長の判断、とこの記事では語られています。
良かったらお読みください。
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