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はじめに
どうも。お米です。
自民党総裁選挙、ありましたね。結果も出ました。
私は時事ブログを書いているので、何となくの流れは見ています。
ただ、それほど興味が持てなかったんですよね。
ブログ内で総裁選に触れている部分はあっても、それだけで書こう!とは思いませんでした。
が、それが終わった今、少し思うところがあります。
もしかしたらよく知らないで「自民党の多様性が見れたので総裁選は良かった」なんて言っている人がいるようなので、ざっくりと書いてみようと思います。
自民党総裁選挙終了 岸田文雄氏が自民党総裁となる

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NHKさんの記事です。
随分力が入っているな、という印象。
2021年9月29日、自民党総裁選挙が行われ、その結果、岸田文雄さんが自民党総裁に選ばれました。
自民党は現在与党な為、自民党総裁選挙で選ばれた岸田文雄さんが次の日本の内閣総理大臣になります。
日本の政治のトップが決まるのでNHKが力入るのはわかると言えばわかりますが、内容はまさに時系列をまとめただけのもので、批評的な部分はありません。
自民党総裁選について気になった部分を書いてみます。
4候補、ではなく裏(支援者)を見る
そんな中現れた4候補。河野太郎氏、岸田文雄氏、高市早苗氏、野田聖子氏。
岸田氏、高市氏は安倍晋三、麻生太郎が支持。
河野氏は菅義偉が支持。
野田氏は二階俊博が支持。
これは、いわゆる代理戦争です。自民党内部の権力闘争です。
この支持者を見て、信用出来そうな人がいるでしょうか?
私が総裁選挙に興味が無い一番の理由がこれです。
菅政権を否定する候補がいない
新しい自民党、となるためには、何が新しくなるのか、それをはっきりさせなければ新しくなったかどうかわかりません。
新しくする、ということは、どこが不具合だったかを明らかにする必要があります。
少なくとも菅政権が何故支持率が低かったのか、の分析が必要です。
身内に支持されるために身内の悪口になるようなことは言わない、ということなのかもしれませんが、わざわざ新しい人になる理由がわからなくなるのでは。
何故菅義偉首相は自民党総裁選挙に立候補しなかったのか
そもそもですが、何故菅義偉氏は総裁選に立候補しなかったのでしょうか。少なくとも、途中まではする気があったはずです。
COVID-19の新規感染判明者が増えた上にオリンピックを強行、さらに増える新規感染判明者の上昇に刺激され支持率はどんどん下がり、20%台になりながらも、総選挙か総裁選かどちらかをやり、そこで勝ち、その勢いで残ったほうも勝つ気でいたはず。そして、支持率回復を狙った内閣改造をする予定もありました。
ただ、内閣改造で前首相の安倍晋三氏、そして麻生太郎氏に内閣改造人事について相談(国民人気のある?河野太郎氏を要役に起用する案)に行ったが、そこで「おまえと一緒に、河野の将来まで沈めるわけにいかねえだろ」と断られ、首相を続けることを断念した、という流れがあったようです。
↑西日本新聞の記事です。
そもそも二階俊博氏(当時の自民党幹事長)に担がれ首相になった菅義偉氏。
安倍晋三氏と麻生太郎氏は「条件付き」で菅義偉氏の首相就任を認めた、という背景から考えれば、そもそもそこまで歓迎はされていなかったとも考えられます。その上で多くの失敗、特に選挙ではほぼ負けっぱなしの菅義偉氏をもはや見限っていたのでしょう。
そういう流れの上での総裁選挙出馬断念、と考えるのが普通ですが、これは内情を追ってないとわからないこと。表向きは菅義偉氏が言った「コロナ対策に専念するため」という納得しづらい理由での出馬断念。
ちゃんとした理由がほぼなく辞職したというのは、内にも外にも不安を呼ぶトップとしては無責任な辞め方だったということです。
なぜ総裁選が行われなければならなかったのか
なぜ、このCOVID-19が感染拡大して事実上の医療崩壊により自宅放置者が増えた状態で自民党総裁選挙が行われたのでしょうか。
「任期が来たから」という単純な話ではありません。
自民党総裁選挙は、自民党内部の理屈で運用されてきました。当然といえば当然ですが。
安倍晋三氏が総理だった時、総裁の任期を「連続2期6年」から「連続3期9年」に延ばす党則改正がされました。
日本経済新聞さんの記事です。
こういうことができるわけです。何故なら乱暴な言い方すれば党が勝手に決められるからです。
この緊急事態に、総裁選はやらない、または、無投票で総裁選挙を終え菅義偉氏が続投することで、コロナ対策専念の理由付けをするという道もあったわけです。
たまたま感染拡大が収まったからいいものの(理由がわかっていないからたまたま)、わざわざこの時期にやるということは、自民党は自分たちの都合(次の衆議院選挙のこと)しか考えていないということです。
そんな党の都合で行われたものに心動かされる部分があるはずがありません。
岸田氏は主張がブレブレな人
今回選ばれた岸田文雄氏ですが、当初から意見がぶれたり曖昧だったりしてかなり日和見な印象です。
岸田氏は、総裁選当初「二階俊博氏は登用しない」と当初言って絶賛されました。が、それをすぐ「言っていない」と覆しました。少しでも支持される層を逃さない為だと思われますが、こういうブレはその人間の信念の無さに直結してしまうので良くないと思います。
そもそも岸田氏は自民党内でもリベラル寄りと言われていました。
が、安倍晋三氏が直接後継者に指名し、酷い税金の使い方で有名なアベノマスクを唯一つけ続けるという忠誠心の高さを対外的にアピールしていました。
(後継者指名することによって自身の味方につける目的があったと思われる。)
安倍氏はリベラルではなく真逆な保守思想の持ち主。極右と言ってもいいです。
(正確には安倍氏の支持母体である団体の思想で、そもそも安倍氏は無思想とも言われています。)
この段階で、私には自分の思想が無い人間、権力に群がる人間という印象です。
自分の主張を訴え道を切り開くタイプじゃないだけでなく、したたる汁を舐める為にお座りして待つような人間が、本当に国民の為になるような政策を打ち出すことができるのか?という疑問があります。
気になるようで気にならない人事
そんな人が決める人事なんで、気になるようで気になりません。
気になるとすれば、どんな酷い人間を要職につけるか、という悪い方向の興味はあります。
今のところそうなりそうな感じプンプンですが。
時事ドットコムさんの記事です。
甘利明さんは、『経済再生担当相だった2016年1月、建設業者側からの金銭授受を認め辞任』し、その直後睡眠障害を理由に長期療養し、回復してから現在に至るまで未だに説明はされていません。忘れた、とか記憶にない、とかは説明とは言いませんからね。そもそも業者が認め、本人が認めたのなら事件化してもおかしくはないんですが。
小渕優子さんは、『経済産業相だった14年10月、関係する政治団体が主催した観劇ツアーの支出が収入を大幅に上回ったことが発覚』し、その政治団体がそれを記憶したパソコンのハードディスクをドリルで穴を開け破壊したという経緯がある人ですね。物理的に壊してもデータは復帰できると思うんですが、こちらもそれで終わっています。
のっけから酷い人事になりそうです。
まとめ

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多様性を見せるというよりは、どこを切っても同じような疑惑のある人ばかりで構成されている自民党。
前途は多難。
とはいえ、すべて身から出た錆。
新しいことを始める前に、過去をキレイに出来るのかが重要なんだと思うんです。
過ちを認めることから始める人は、応援出来るかもしれません。
ということで終わります。
ではまた。
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