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【菅首相記者会見】COVID-19感染拡大中。打つ手無し?(質疑応答部分読み込み)

なんとなく時事話
Photo by Timo Volz on Unsplash

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はじめに

どうも。お米です。

新規感染者判明者数が東京だと連日5000人超え。

全国でも過去一番の新規感染者判明者数を記録した場所が多いです。

もう今の検査数だとこれくらいなのかもと思い始めています。

実際にはこの数倍の感染者数と言われていますが、保健所を通過する時にふるいにかけられている時点でもうかなりの数が検査に届いていないことは想像できます。

検査せず無症状の方が広めているのをどうにか補足できなければ、このウイルスに勝つことは出来ないと思うんですが。
(勝ち負けを言い出したのは権力者なので敢えて使いました)

そんな今だからこそ注目したい記者会見。

今日はその続きを書きます。

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記者会見(質疑応答部分)

https://pixabay.com/users/goranmx-168090/

2021年8月17日火曜日に記者会見が行われました。

今回も首相官邸のHPに全文載っています。

今回も政府分科会の尾身茂会長が同席しています。

気になった質問部分を抜き出してみます。

ロックダウンについて

フジテレビさんの質問です。

1.感染拡大が続いている状況に対しての首相の責任
2.全国的に緊急事態宣言を出す可能性と、出口戦略
3.ロックダウンについて

これに対して菅首相は、

1.責任には言及せず自身の決意を述べる
2.地域ごとに差があるので、それはしない。出口戦略については「頑張る」程度
3.諸外国をみてもロックダウンは決め手にならないからワクチン接種を進めている

と言ってますが、気になったのは3です。

ロックダウンは、そもそも決め手ではありません。緊急事態宣言もそうですが、急激に感染者が増えた時に医療体制を整える為の時間稼ぎです。ロックダウンによる人流抑制は、感染者を一時的に減らすことは出来ます。その間に医療体制を整えることを目的にしています(日本だとワクチン接種もこれ)。少なくとも初期は。現在は諸外国はその仕組みが出来たので、人流抑制による感染者減と、徹底検査による感染者を探し出す時間稼ぎです。そして、もちろん保証がセットです。
あと、感染者の抑制が成功していると言える国は、決してワクチン接種率は高くないそうです。それは、政府が国民から信用されている為、ロックダウン等の施策を国民が受け入れてくれるのと、検査の徹底です。

「ロックダウンは決め手にならない」というのは、一部しか見ていないしもしかしたらその程度の理解しかしていないのかもしれません。それかやりたくないから誤魔化しているか。

菅首相のフォローで尾身会長がたっぷり説明しています。

衆議院解散総選挙について

産経新聞さんの質問です。

衆議院解散総選挙の時期と、自民党総裁選の時期について。

これに対して菅首相は、「最優先すべきはこの新型コロナ対策」として、そのあとつらつらと喋っています。

動画で見ると、この部分はやたら流暢に喋っています。本当に言いたいことなんでしょうね。

大都市東京の病床不足

テレビ東京さんの質問です。

病床の不足というのは去年から言われていた課題でありますけれども、なぜこの問題がいまだに解決できていないのでしょうか。

これに対して菅首相は「増やしているけど足りてないのでさらに増やすように取り組んでいます」「感染症法が出来たけど活用できていません」と答えています。

前回の国会で改正された感染症法の活用として「都道府県が医療機関に対して新型コロナの患者を受け入れるように要請や勧告を行い、従わない場合は病院名を公開できる」という例を出していますが、なんかやり方的にどうなんだ?という例を出してますね。

圧力でどこぞの幹部を飛ばしたことを自身の著書で自慢している菅首相らしい発言です。

そして尾身会長は、「感染症法の活用だけでは不十分」として、「今はもう災害医療というふうに捉えるべきものだ」として、例として「宿泊施設を建て」、医師や看護師不足を「国がリーダーシップを執って各自治体と連携するということも必要だ」とおっしゃってます。

今言われている野戦病院的なことだと思います。今すぐ必要ですね。

静岡は緊急事態宣言。愛知はまん防。なぜ?

CBCテレビさん(本社は愛知県)の質問です。

産業等様々な繋がりのある静岡県が緊急事態宣言の対象なのに、隣県の愛知は緊急事態宣言の対象ではないのはなぜか?と。

これについて菅首相と尾身会長ともに「新規感染判明者だけでなく医療のひっ迫具合を考慮しての判断」としています。

この会見の日、愛知県は静岡県の倍の感染判明者だったそうで、それでこの質問になったそうです。

そもそも私は前から「まん延防止等重点措置」というのがいまいちピンと来ないんです。

GOTO何々をやる為の口実として作られたのでは?と思っているからです。

確かに政府の作った基準で考えれば、緊急事態宣言ではなく、まん延防止等重点措置適用が妥当なのかもしれませんが、繋がりが強い隣県なら心配して当然ですし、愛知県は大きな都市もありますし、先手先手で考えれば緊急事態宣言となってもおかしくはないとは思います。

アフガニスタン情勢

ウォール・ストリート・ジャーナルさんの質問です。

アフガンではアメリカ軍が撤退をしてからイスラム教の過激派勢力タリバンが実権を奪いました。日本政府の反応を教えてください。

外交問題で日本が主体的に動く場面ってほぼないんで(韓国についてはやたら強気)、安定の米国と「緊密に連携」とのこと。

動画では「カニ」にしか聞こえなかったんですが、書き起こしでは「ガニ」になってます。

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今後どの指標を分析するか

NHKさんの質問です。

今回の宣言の効果を見極めていくために、今後どういった指標を重点的に分析されていくお考えでしょうか。

NHKがこの質問をしたこと、少し邪推してしまいます。

今、政府では緊急事態宣言発出の基準を変えよう、という動きがあります。新規感染者数が減る気配がないので緊急事態宣言が解除できなくなるからという、勝手にゴールポストの位置を変えるような、出口から出やすくなるようにするつもりなようです。

菅首相の答弁にも「病床の利用率だとかあるいはワクチンの接種の状況、重症者数、こうしたことをしっかりと分析した上で」と答えています。新規感染者数は入っていません。

緊急事態宣言を解除したい理由、迫っている自民党総裁選が無関係と考えるのは難しいと思います。

そのことが関係しているんだとすれば、ふざけんな、という気持ちです。

いずれにしても、今の基準で解除できるまで減らしてから考えるべきことだと思います。そっちが簡単に諦めてどうする。

選手村をCOVID-19専用病院として活用

ドワンゴさんの質問です。

東京オリパラで選手村として使われる場所をコロナ専用病院として活用しないのか?という質問です。

前から選手村を一時的に活用しては?というのは言われていました。いい質問です。

これについて菅首相は、「今後の活用法については、東京都や所有者である民間事業者の間でやはり決められるものと聞いています。」と、自身の判断を避けています。

そして「必要な病床やホテル療養施設を確保して、さらに自宅にいる方であっても適切な医療を受けられる体制を作ることだろう」と答えています。

もうワクチン接種済みで無症状な方とかは自宅でもいいのかもしれませんが、なるべく自宅以外で適切な医療を受けられるようにしたほうがいいですね。本当に。

ちなみに、ペットがいる家庭では家を空けられないとして、自宅療養を選んで、結果死亡してしまった方もいます。こういう事情の人にも配慮した方法が求められると思います。

自宅で療養する患者の方々については、しっかりとこの状況を把握した上で」と言っていますが、厚労省は自宅療養中に死亡した数を把握していないと言っています。ダメじゃん。

指定感染症の2類から5類へ

テレビ朝日さんの質問です。

1.今後本当に必要な医療を国民に提供することができるのか
2.指定感染症の2類から5類に変更するのか

これに対して菅首相は、

1.今まで言ってきた通りの繰り返し
2.今回の一連の対応を総括する中でそうしたことも考えていく必要がある

この指定感染症の2類から5類へというのは、普通の風邪・インフルエンザと同等の扱いにしよう、ということです。変更すれば治療費は実費です。

この変更は、感染対策がうまくいっている、ワクチンの効果が十分で風邪と変わらない等、今よりも脅威ではなくなった場合に議論すべきで、尾身会長は現段階での変更は時期尚早と否定しています。

金がある人しか治療出来ないようになったら、今よりも蔓延してしまう、死亡者が急増してしまう可能性がありますので、私も現段階では反対です。

災害避難所のCOVID-19対策

中国新聞社さんの質問です。

災害避難所に駆け込むに当たってどのような感染対策をされているのか

これについては、「対応しております。」とのこと。

それと更なる質問で、「総理の分かりやすいメッセージが求められているのだと思うのですが」という言葉から、会見時の棒読み、先日の原爆平和式典での読み飛ばしに触れ、「どのように政治のメッセージを伝えていくか」と。

これについて菅首相は、見る人によっては怒っているように見えたようですが、「適時、的確に、そして丁寧に分かりやすく発信することが大事」と答えています。

自身が出来ていると思っても、受け取り側がそうは思っていない場合があるので、ここは謙虚に受け止めることが出来ると首相としての器を見せられたかもしれませんが、言い返してしまいましたね。

残念。

カクテル療法薬の数

毎日放送さんの質問です。

カクテル療法のお薬が果たしてどれぐらいあるのかという疑問があります。

抗体カクテル療法と呼ばれていたりしますが、これへの質問です。

菅首相は「十分な量も確保しています」としていますが、具体的な数値は示されていません。

これについて後日ある医師が「十分な数はない」とこれを否定しています。

調べると、7万回分を確保しているとのことです。

一日の新規感染判明者数が2万人を超えている今現在、7万回分で足りるとなぜ言えるのかわかりません。

まぁ、会見で実数を言えば「え?足りなくない?」となるから「十分な量」としか言わなかったんでしょうね。

まとめ

Photo by Timo Volz on Unsplash

一つ一つ見てきましたが、なんとも歯切れが悪い場面が多々あります。

もっとわかりやすく数値で答えるというほうにしてもらいたいものです。

会見を読み込んで安心したい気持ちがあったんですが、しっかり不安にさせてもらえるものです。

そして、会見に出た記者全員の質問に(のちのメール質問じゃなく)その場で答えてもらいたいものです。

あと、誰もオリンピックが成功したかとか、パラリンピック本当にやるのかとか聞きませんでしたね。なんか事前にあったのかな。。。

ふぅ。

ということで。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

では。

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