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【記者会見】菅首相に変わって五輪開催のデメリットを考えてみる。

なんとなく時事話
Photo by Andrew Medhat on Unsplash

どうも!物事を始めるときにはメリットデメリットを考えてから始めるのが良い気がするお米です!

先日、我が国日本の菅義偉首相が、新型コロナウイルスに関する記者会見を行いました。

そこで海外記者から「五輪を開催するメリットとデメリットは何か」と質問されました。

これに対して我らが菅義偉首相は、メリットとして、

「世界最大の平和の祭典であり、国民の皆さんに勇気と希望を与える・・・」
(ん?勇気?希望?)

と答えましたが、デメリットについては、忘れちゃったのか、それとも他の人への質問だと思って無視してしまったのか、答えずに終わってしまいました。

日本の記者会見では、自身の質問に答えてもらえていない場合、または前の記者の質問に対して次の記者が不十分だと考えた場合に同じ様なことを質問する、いわゆる「更問い」というのがあまり無いので、うやむやのまま終わってしまいました。

このままでは、我らが菅義偉首相が無能だと思われてしまう!!!

彼のピンチは私のピンチ。

勝手ではありますが、彼の発言を補足するため、私が考える五輪開催のデメリットを考えてみようと思います。

①新型コロナウイルスの蔓延に拍車

Photo by CDC on Unsplash

観光客は来ないことがほぼ決定していますが、選手、選手を支えるサポーター、海外メディア等、五輪にはたくさんの人が海外から来ます。

対策として、選手や関係者はある敷地内に見張りまで付けられて、なんなら違反したら出場権剥奪という、そんな権限あるんだ!というような戒厳令を布くそうですが、海外メディアはどうなるのか。

そして、閉じ込められているとはいっても、日本人関係者や五輪を支えるボランティアとの接触は完全に無しには出来ないでしょう。

そこで、海外からのウイルスが日本に持ち込まれる、または日本のウイルスを持って出国して海外に広がる恐れがあります。

日本で「コロナウイルスオリンピック」が同時開催される可能性があります。

では、ワクチン接種すれば大丈夫なのでしょうか?

いくらワクチンを全ての五輪選手にとファイザーから確保したとしても、サポーターさんは?日本の関係者は?ボランティアは?となると、全ての人に接種しきれるのでしょうか。

ワクチンは2度の接種で効果が出るらしいですし、1度目と2度目は期間を置いて接種しなくてはいけませんので、時間もありません

では、PCR検査の徹底ならどうでしょう?

その場合、どれだけの医師が必要になるのか。

どの程度の頻度でやるのか、そしてどれだけの人をその対象とするのか。

接種、またはPCR検査、どちらも医師の人数問題があります。

変異種の一部にはワクチンが効きにくい、という情報もあります。

クリアすべき課題が、コロナ対策だけでも山積みです。

②五輪に医療従事者が奪われることによって日本の患者への治療が疎かになる

今日本では各地で「医療崩壊」と言わざるを得ない状況が起きています。

場所によっては「トリアージ」(命の選別、なんて言われ方もします)が行われている地域もあります。

これは、病院の病床数が少ない、という場合もありますし、病床数を増やしても医療従事者が足りない、ということも言われています。

そんな中、五輪用に医師と病床の確保が求められています。

現状手一杯な中、どこにそれだけの人的資源があるのか。

国内感染者への対応だけでは出てこないが五輪関係なら確保できる、そんな人材がどこかに多くいるんでしょうか。

今現場を離れている方にお願いする、という話もありますが、現場から遠ざかった期間や、実際出来るだけの時間的余裕がある人なのか、まだまだわからない部分が多いのではないかと思います。

必要な医師はコロナへの医師だけでなく、ケガにも対応出来る医師も必要です。

そしてそれは、日常生活を営む五輪に関係しない人も一緒。

五輪に人的資源が取られることによって、医者にかかることが出来ない、最悪手遅れになる人がでてしまうのではないか?という心配が出てきます。

今でも地域によっては入院出来ずに自宅隔離し、その間に亡くなるという方がいるということなので。

今のような状態で五輪が開かれ医師が取られ、亡くなる人が出たら。

失われた命を取り戻すことは出来ません。

そして誰かが責任をとる、職を辞しても、その命は帰ってきません。

取り返しがつかない事態を招く懸念を払拭するのは難しいのではないかと。

③国民の多くが望んでいない五輪開催を決行すれば国民の分断を招く

先日、五輪出場予定選手の元に送られてきたメッセージに対しての選手の発言が話題になりました。
(過去に私が記事にしたものはこちら。)

現時点でもう起こりつつある、五輪開催賛成派と、開催反対派の分断。

選手がそこの争いに巻き込まれてしまうのは気の毒ですし、そこを目指して日々切磋琢磨してきた選手に「出場辞退して」なんてメッセージを送るのは、相手の気持ちを考える思考が欠落した人の行動だと思います。

とはいえ、選手も日本国民。

過去の記事でも書きましたが、今の状況を踏まえた気持ちを言葉にするのは大切なことだと思います。

それが賛成でも、反対でも。

今の日本の状況は、どう考えても必要な対策を怠った結果なので、この分断の原因も責任も、本当に向けられるべきところに向けて欲しいものです。

五輪が開催されれば、先ほどの「医師の不足による国民の死」等が引き金となり、さらなる分断が起きる可能性があります。

そんな状態で、その後の日本がどうなるのか。

数週間のイベントの為に、日本が大きく衰退していくかもしれません。

④中途半端な形での五輪開催はむしろ日本の国益を損なう

Photo by Roman Kraft on Unsplash

今の日本を世界がどう見ているのか。

海外のメディアで五輪開催を肯定的に報じているところ、私は知らないんですがあるんでしょうか。

帰った選手やメディア関係者が感染する、そしてそれを自国に広げてしまったことで命が失われてしまったら。

「こんな状況なのに五輪を開いた日本やIOCが悪い!」

この状況で開催すれば、どう考えても日本へ世界からの風当たりは強くなります。

(あまり使いたくない言葉ではありますが)「国益を損なう」のではないでしょうか。

外交でも不利な状況になるかもしれません。

ただでさえ日本は世界から白い目で見られている可能性が高いのに。

⑤ただただお金を失う

Photo by 金 运 on Unsplash

現時点準備の段階でも多くの費用がかかっていますが、開催するとなればさらにかかります。

コロナへの対応を含めれば、五輪招致時の想定よりも多くかかるでしょう。

しかも、海外からの観光客は無し。なんなら無観客での開催となれば、お金はかかるだけで入ってはきません。

先ほどの話題と合わせれば、「日本の評判」も「お金」も失うだけです。

今までかかってしまった部分はもう「損切り」として、開催にかかる費用をコロナ対策に向けて国内を立て直すほうがよほど「損失」は少なくなるのではないでしょうか

コロナ前の消費税増税によって日本は不況に陥ってるところにコロナ不況。

さらに世界からの「評判」も失えば、日本経済はどうなってしまうのか。。。

まとめ

思いつく限り書いてみました。

このデメリットを補うほどのメリットがあるのかな。

「勇気と希望」では弱い気がします。

今さら五輪の開催によって国威発揚(記者会見での「国民の皆さんへの勇気と希望」の部分)を狙うのは、まるで日本が発展途上国のようで恥ずかしい気もします。

そんなイベントよりも、島国だからこそ出来るしっかりとした感染対策をして、コロナを封じ込め、安全が確保されることで日本に住む人が「日本に住んでてよかったー!」と満足度があがり、内需が活発化し、結果として「コロナに打ち勝った観光資源も多い豊かな国」として世界に認知され、観光客もたくさん来て外貨を獲得してさらに豊かな国になることを目指せばいいのでは!

(ちなみに今の自民党が推し進めている入管法改正案は、外国人の人権軽視ともいえる、国連の指摘を解決するどころか問題をさらに加速させる法案なので、海外から白い目で見られること確定です。過去に私が書いた記事はこちら。)

ということで。

ここまで読んでいただきありがとうございました!

では!

コメント

  1. […] の祭典であり、国民の皆さんに勇気と希望を与える」と言ってました。 (ちなみにこの時はメリットデメリットを聞かれ、メリットにしか言及しませんでした。過去の記事はこちら。) […]

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