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【記者会見】見て思うことをつらつら書いてみる

なんとなく時事話
Photo by Alex Smith on Unsplash

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はじめに

どうも。実際動画で見ると頼りなさそうで心配。お米です。

6月20日に緊急事態宣言が解除されるそうで。

それや国会閉会に伴い、2021年6月17日に記者会見が行われました。

リアルタイムでは見れなかったんですが、ネットに動画と文字起こしがあり、音声で聴きながら文字を追ってみました。

その上で思ったことや疑問、「何それ?」ということについて、書いてみようと思います。

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記者会見の冒頭部分で気になったところ

私の個人的感想ですが、菅首相は喋っていると声が小さくなっていくので、覇気が感じにくい。頼りない印象を受けます。分科会尾身会長のがしっかり喋れている印象。喋れているとからといって、その内容に納得できる、とはなりませんが。

気になった部分を抜き出してみます。

イベントの人数制限

「スポーツなどのイベントの人数制限については、重点措置の期間は、これまでと同様に5,000人の上限を設けた上で、その後、一月間についても厳しい制限をお願いすることとし、1万人を上限とする経過措置を設けることとします。」

つまり、蔓延防止等重点措置期間は上限5000人、1カ月過ぎたら1万人に引き上げる、ということですかね。

何故1カ月なのかはわかりませんが、その時には何かスポーツイベントでもあるんでしょう。

その1カ月の間に感染が再拡大した場合はどうなるのかは語られていません。

緊急事態宣言解除について

冒頭で菅首相は、緊急事態宣言を一部を除き解除するとした上で、

「全国の感染者数は、5月中旬以降、減少が続いています。ほとんどの都道府県において新規感染者数はステージ4を下回っています。全国の重症者数も減少が続き、病床の状況も確実に改善されてきております。」
「しかしながら、地域によっては感染者数に下げ止まりが見られるほか、変異株により感染の拡大が従来よりも速いスピードで進む可能性が指摘されております。」

「しかしながら」からの部分、宣言解除してもいいというふうに繋げるには無理がありそうなんですが、ここからワクチン接種がいかに進んでいるかが語られます。まぁ世界的に見ても接種が進んでいるからといって「コロナに打ち勝つ」には程遠いようです。1日にどれくらい進んだかよりも全国民の何%かが気になってしまいます。
(そもそも「打ち勝つ」という表現よりも「馴染む」のほうが現実的なのかもしれません)

そういえば、海外ではワクチン接種による副反応を抑え込むには、ワクチン製造企業の推奨よりも1回目と2回目の間隔をあける(約12週間)のが望ましいのではないか、という考え方もあるようです。

デジタル庁が始動

「9月1日にはデジタル庁が始動いたします。行政の縦割りを打破し、大胆な規制改革を断行することで、地方にいても都会と同じサービスを受けられる社会を実現します。」

デジタル庁って、あの大臣の?ですか?

私はあの人が権力持っていることが不安なんですけどね。

そしてあの人をそのまま残すってことは、あの対応を政権が認めているってことになるので、ちゃんとそういう政権だってことを次の選挙まで覚えておかねば。忘れねぇけど。

東京オリンピック・パラリンピックについて

「東京オリンピック・パラリンピックについては、G7としての開催への支持が表明され、首脳宣言にも明記されました。世界のおよそ40億人がテレビなどを通じて大会を観戦すると言われています。東日本大震災から復興を遂げた姿を世界に発信し、子供たちに夢や感動を伝える機会になります。」

首脳宣言は、多くのことが明記されていまして、その中の最後のほうにオリパラ開催への支持が書いてあるようです。

↑翻訳済のものですが、ここで読めます。私は最後の数行にしか、オリンピックパラリンピックについて触れられている部分を見つけることが出来ませんでした。

ちなみに、原文と外務省が訳したものとでは、ニュアンスが違っていたりするのはよくある話です。さすがに無い単語を勝手に訳文には入れ込む、なんてことまではないとは思いますが、こういう考え方は大事なんで一応。
あと、こういう声明文は、各国がすり合わせることで作り上げる文章なので、重要ではありつつも、最も重要なのは、あの場での各国首脳の振る舞い、関係性が大事になってくるようです。

「(菅首相以外の)首脳たちに何の権限もなく、象徴的に(開催を目指す)仲間の菅氏への敬意で支援を差し出したにすぎない」と、米パシフィック大のジュールズ・ボイコフ教授が指摘しています。

そもそも菅首相は「IOCに権限がある」として、自身が開催の可否を決定できる立場にない、とおっしゃっていました、よね?G7に出るまでにその権限を手に入れたのでしょうか。国内では言葉を濁し、G7の支持を得たから納得しろとは、日本のトップとしてむちゃくちゃな話。

自身の言葉で国民を説得すべきです。まだ説得しなきゃいけない場面は来ますよ。
感染が抑え込まれたままオリンピックを迎えるとは正直考えにくい、と思っているのは私だけじゃないはず。

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質疑応答

次は質疑応答の部分です。

質問に対して不十分な場合、さらに突っ込んだり、質問に答えてもらっていないという風に思った場合にさらに詳しく質問するいわゆる「更問い」というものが無いので、首相は答えっぱなしで済んでします、ということを前提に考えていきます。

ちなみに、私は現段階では新型コロナとオリパラについて興味が大きいので、そのことについての質問以外は外していますので、気になる方は是非参考記事を読み込んでいただければ。

開催に伴い感染リスクがどれだけ増大するか

東京、中日新聞・清水さんの質問です。

「総理は、東京五輪・パラリンピックを安全・安心に開催すると繰り返されていますが、開催に伴い感染リスクがどれだけ増大するかについてはこれまで説明されていません。」

これに対しての菅首相の答えは、感染対策とワクチン接種のことのみで、リスクについての言及はありません。

感染が広がるなんてことは考えたくないのかもしれません。

インド株(デルタ株)への懸念

文化放送・山本さんの質問です。

インド株と言ってますが、デルタ株と配慮すべきです。

質問と答えには興味惹かれなかったので、引っ掛かったのはこの部分。

再度の宣言や重点措置を防げるかどうか

朝日新聞・星野さんの質問です。

「総理は先ほど五輪における感染対策をいろいろおっしゃられていましたけれども、それをやることでどれだけ感染を減らすことができるか、(中略)尾身先生にお伺いしますが、先ほどの総理の対策で、再度の宣言や重点措置を防げるかどうかというのを、どのようにお考えでしょうか。」

菅首相は同じようなことを繰り返していますので割愛。尾身会長の答えのほうが気になりました。

尾身会長は、デルタ株の影響を懸念しつつ、「クラスターの起きやすい、そういう場所、あるいは集団にも、これは戦略的にワクチンと同時に検査をやるということも私は非常に重要だと思います。」と答えています。

ワクチンだけでは足りない、検査が大事とおっしゃっていて、その通りだと思いつつ、ここまで検査を抑え込むことを容認するような発言をしていた尾身会長のことも忘れていません。そして、そのあとに続ける様々な手段、正直「遅い」としか思えません。もっと早くそれをやってデータを積み上げて対策していれば、今とは違った状況にすることは可能だったはずです。

「私は、今、政府自治体はもう一生懸命やってきたと思います。」と言いつつ、そのあとで「今までは、やはりどちらかというと緊急事態宣言なんかでは人々に協力をお願いするということをしてきましたよね。」と政府自治体の一生懸命と矛盾するような話運びになってるのが面白いです。

感染拡大のリスクや死者が出るリスクがあっても開催する理由

RADIO FRANCEの西村さんの質問です。

「なぜ、感染拡大のリスクや死者が出るリスクがあっても総理大臣は開催するのは大丈夫と思っていますか。その理由は何ですか。ノーと言えないことでしょうか。それともプライドでしょうか。又は経済の理由であるでしょうか。」

この質問に対して「ノーも、プライドも、経済でもありません。しっかり、日本においては、そうした外国から来られた方を、感染対策を講じることができるからであります。」と菅首相はおっしゃっていますが、違うでしょ
IOCが権限持っているから決められない」でしょう。
少なくとも今まではそう聞いてきましたよ。

この会見で嘘ついてるのか、今までが嘘だったのかはっきりして欲しいです。

集団免疫は獲得できるのか

テレビ東京の篠原さんの質問です。

「先日の党首討論で、11月までには希望する人全てのワクチン接種を完了させるとのめどを示されましたが、この時点で集団免疫は獲得できるという認識でしょうか。」

これについて菅首相はまた繰り返し同じようなことを言っていたので割愛。

尾身会長は、「感染しても重症化が前よりも少なくなるということと、それから、もう先ほども、人々の安心感というものがある。それから、あるクラスターなんかが起きても、前よりも感染の防御がしやすくなるということがあると思います。」と答えていて、それなりに集団免疫は獲得できるんじゃないかという見通しのようです。

ただ、現在接種率は高いけど新規感染者の増加が見られるイギリスについて触れ、「安心はするのだけれども、急に解除みたいなことはしないでやった方がいいと思います。」と釘も刺しています。

すぐには安心出来ないということで、新型コロナに「打ち勝つ」には程遠いようですね。

オリンピック開催の責任者は誰か

ビデオニュース・ドットコムの神保さんの質問です。

「今回オリンピックが開催されれば、これは内閣総理大臣の責任において開催されるという理解でいいのか。」

これに対して菅首相は「日本国民の安全・安心、命と健康を守るのは、これは内閣総理大臣として私の仕事ですから、そこは私が責任を持って行う」と答えました。

責任を持つ、と明言しました。大事です。覚えておきましょう。

まとめ

Photo by Roman Kraft on Unsplash

菅首相はオリンピック開催についての責任を持つ、ということは、そこで起こったことにも責任を持つということになります。

オリパラについて、新型コロナ対策については多く語られていますが、暑さ対策はどうした?

コパ・アメリカのこともあり、感染者、熱中症患者と、開催したら様々なことが起こりそうです。

やっぱ、そもそも中止したほうがいいんじゃないか?という想いは、今回の記者会見を見ても変わりません。

ということで。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

では。

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