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【酸素ステーション】疑問が多いんで調べてみた話

なんとなく時事話
Photo by Mufid Majnun on Unsplash

はじめに

どうも。お米です。

感染拡大中のCOVID-19ですが、ほんの少し今週は減っています。

どうやらこれは、お盆休みがあったことで通勤等での人流が減ったことが反映されていると言われているようです。

都内の感染判明者が減った代わりに、地方の感染判明者が増えたデータがその根拠になっているようです。

うん、帰省等でばら撒いてますね。

東京都減ったとは言えまだまだ多く、都内の医療は崩壊していると言わざるを得ないのが現状。

そんな中で、先日の記者会見で菅義偉首相がCOVID-19の感染拡大への対策として挙げていた「酸素ステーション」。

これについて色々疑問が浮かんだので、それについて調べてみました。

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酸素ステーション

日本経済新聞さんでざっくり「酸素ステーションとは何なのか」が書かれています。

酸素ステーションとは、『救急搬送を要請した自宅療養中の新型コロナウイルス感染者が酸素投与を受けられる』もの。『24時間態勢』で『医師3人、看護師25人が常駐』し、『1、2泊の短期滞在を想定している』そうです。

疑問①どんな人が対象?

日本経済新聞さんの記事では『救急隊が軽症と判断した感染者を医師が診察し、酸素を投与する』となっています。

では軽症とはどの程度のものなのか。

NHKさんのサイトでは、厚生労働省が出している軽症の基準が書かれています。

軽症『「パルスオキシメーター」で測る血液中の酸素の値が96%以上あり、咳は出ても息苦しさはなく、肺炎にはなっていない状態』とのことです。

これだけ聞くと、そんなに大したこと無さそうに見えますが、COVID-19の軽症には幅があるようです。

朝日新聞さんの記事に、アメリカで内科医をしている方のお話が載っています。

それによると、『基本的に肺炎がなければ全て「軽症」』となるようですが、『症状には幅があり、せきや発熱、嘔吐や下痢で脱水を起こしたり、血栓ができたりすることもある。また、症状が何日も続く人も多い。1週間、発熱とせきが続き、ろくに食べることもできないという状況になれば、相当つらいはず。それでも肺炎が診断されなければ軽症になる。

私は熱が数日も続いたことがないのでどうなるのか想像でしかないですが、確かにこれは軽症と呼ぶには辛そうです。

肺炎になってなくても、「血液中の酸素の値が96%以下」になることがあるのかな。

疑問➁どうやって酸素ステーションに行くのか

日本経済新聞さんに『救急隊が』とあるので、救急車で向かうことになりそうですが、そもそもそこまでどれくらいの時間で行くことを想定されているのだろう。

東京都の場合、現在大田区(40床)と渋谷区(130床)の2か所、あと築地に作られるというのが決まっているとのこと。

これが多いのか少ないのかは利用率によりますが、東京都の1日の感染判明者数から考えれば決して多いとは思えません。

時間帯にもよりますし距離にもよりますが、都内は交通量が多いので渋滞したりして行くまでに時間かかりそうです。救急車内では酸素提供してくれるんでしょうから、そもそも行くまでの時間はあまり考えないでいいのかな?

ちなみに大田区の酸素ステーションは荏原病院にあるようで「主に中等症程度の方」を対象にしているようです。病院が近いということもあり、いざという時や病室に空きが出た時に素早く切り替えてもらえそうだけどどうでしょうか。

動画あったので貼っておきます。

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疑問③現在どれくらい利用されているのか

では、今のところどの程度利用されているのでしょうか。

渋谷の酸素ステーションの利用、3日間で27人という記事です。

東京都の感染者数を考えれば、全然利用されていないな、という気がしますが、この原因について都の担当者は『旧こどもの城(渋谷)の酸素ステーションに入るのは、自身で救急要請し救急隊が“軽症”と判断した人。症状の重い人が多く、酸素ステーションで対応できるレベルの人が少ない可能性がある』という、じゃあ何の為に設置したんだ?と疑問が浮かびますが、『今後、実績が増えてくれば救急隊との連携も高まり、受け入れ患者も増えると考えている』と言っています。

症状が重い人が多いから使われない」というのと「周知されれば増える」というのは別の話では?という気もしますが、重症化が防げるのであれば使われるといいですね。

疑問④そもそも野戦病院じゃダメだったのか?

調べてみて思ったのは、酸素ステーションというネーミングの違和感と、それだったら野戦病院を作るべきでは?ということです。

野戦病院とは、戦傷者を収容し応急手当てを施すために臨時に作られる病院のこと。
(「戦」となっているのでイマイチ表現が難しいですが、今のCOVID-19との「戦い」だと考えれば違和感なくなるかな。)

臨時的に作って、減ってきたら無くすことが出来るので、非常に効率的ではありますが、当然作るにはそれなりのお金がかかります。(感染拡大による経済損失よりは少額)

首相が声にすることで姿を現した(であろう)酸素ステーションですが、調べてみてわかったのは、今言われている酸素ステーションはほぼ野戦病院的施設だな、ということです。

ネーミングが「酸素ステーション」というと、酸素供給をやるだけの所と勘違いしてしまいますが、『24時間態勢』で『医師3人、看護師25人が常駐』している施設だと考えれば、野戦病院的ではあります。

これ(酸素ステーション)を作れるなら、野戦病院も作れますね。

自宅療養で突然重症化することで死亡する方が出て問題になっている状況で、野戦病院を作って医師か看護師の目が届く場所になるというのは、本当に今必要な施設なのでは、と私は思います。

まとめ

もちろん人員をどうするか、とか問題はあるんでしょうが、それは今の医療崩壊によるところが大きいので、本当なら増えてきた時点で素早く出来るとよかったのですが。。。

今からでも遅くはないし、分科会の尾身茂会長も必要性を訴え始めていますので、素早くやって、一人でも多くの命が救えたらいいな、と思います。

ということで。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

では。

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